子どもじんぶん学校

伝えたい、大切なこと

わたしたちの思いを言葉にしてみました。

ヌーファでの暮らしを通じて、何を感じてほしいのかと。

​ぜひゆっくり時間をかけて、読んでみてください。

子どもじんぶん学校とは?

やんばるの大自然の中でのくらしを通して、子どもたちがありのままの自分でいられる環境で、豊かな命の多様性に気づき、つながることの大切さやすばらしさを感じてほしい。その中で、子どもたちが自らの力で考え、つくりだし、自然と共に生きる力を育んでほしい。これが、『子どもじんぶん学校』の大きなねらいです。自然の中での直接体験は、子どもたちの心と体の成長を内側から支える大きな力になります。遊びやくらしに必要なお仕事をとおして、子どもたちそれぞれが自分の内なるパワーに気づき、おおいに夢や希望を膨らませ、自信をもって喜びや幸せを生みだせるようになることを願っています。 「エコネット・美」が立ち上がって以来、毎年夏休みに企画している子どもが主役の特別プログラムです。今年も、子どもたちとみんなで力を合わせて、いつまでも心に残る、楽しく充実した『子どもじんぶん学校』をつくりあげたいと思っています。 

子どもたちが中心になって

薪あつめや薪割り、火おこし、食事づくり、風呂たき、ランプ掃除やお洗濯など、

ヌーファの自然の中でくらすのに必要なお仕事は全部子どもたちが主体になってやっていきます。

ガイドは口をだしたり隣で同じことをやってみたり、「じんぶん」を貸すだけのスタンス。

体が大きい子も小さい子も、男の子も女の子も、泳げる子も泳げない子も、みんな一緒に自然の中で大いに遊んで働いて、泣いて笑ってする4泊5日間です。『子どもじんぶん学校』の期間中は、他のツアーのご案内はしていません。 

定員は21名・3グループにわかれて

定員は、安全面を考えて、毎年21人にしています。またこの定員は、子どもたちそれぞれが十分じんぶん学校でのくらしと自然を満喫できるようにと考えたのものです。この21人を3グループにわけて、各グループにリーダーとサブリーダーになるスタッフが二人ずつ入るようになっています。グループの構成は、学年、性別、出身地、経験者と未経験者などのバランスを考え、スタッフがあらかじめ決めています。

自然と人のつながりを感じてほしい

いま地球規模で本来の自然の姿が失われつつある中で、子どもたちはますます自然との関わりがもてなくなってしまっています。残念ながら、ここ沖縄でも開発が年々進み、今や自然のままの海岸線を見つけることが難しくなってしまいました。便利すぎる現在の日常生活の中では、大人であれ自分の命が自然の恵みによって支えられているということを実感するのは難しいものです。知らない間に進んでしまっているこうした「自然離れ」が、さらなる自然破壊を引き起こす原因の一つになってしまっていると感じられます。便利なものがない環境で、子どもたちの純粋な心が自然の中のたくさんの命と出会ったとき、未来の「自然と人のいい関係」が見えてくるかもしれません。「自然を大切に思うことは自分を大切にすること」。「海も山もそこに住む生き物たちもみんなつながっていること」。「私も地球上の無数の生き物のひとつだということ」。そんなことをヌーファでの5日間をとおして子どもたちがそれぞれになんとなく感じてくれたらいいなぁと思っています。 

自然の中で生きる「じんぶん」を身につけてほしい

じんぶん学校での毎日はきっとみんな朝から晩まで初めてのことだらけ。普段の生活の中であたりまえにある便利な道具はほとんどありません。自然の中で生きるってはじめはとってもたいへん。でも、失敗をしても、時間がかかっても、何度も挑戦することが大切です。そのときはじめて「じんぶん」が生まれます。楽しく遊ぶための「じんぶん」。仕事を楽にするための「じんぶん」。命の守るための「じんぶん」。子どもたちがそんな色々な「じんぶん」を身につけて帰ってくれたらいいなぁと思います。困ったときには、自然と一緒にくらしてきた先人たちの「じんぶん」を少しわけてもらいましょう。 

仲間と協力する大切さ、難しさを感じてほしい

『子どもじんぶん学校』に参加する子どもたちは、ヌーファの浜で初めて会う子ばかり。毎日のお仕事は、そんな初めての子どもたち同士がグループになってやっていきます。当然、みんなで力を合わせなければうまくいかないこともあります。でもそれがなかなか難しい。ときにはケンカをしながら、ときには助け合って、みんなで作りあげていくすばらしさを感じてもらえたらいいなぁと思います。 それぞれが自分のいいところを出して、仲間のいいところを感じて、認めあって、違うことのおもしろさやつながる喜びを感じられる時間にしてほしいなぁと思っています。ヌーファでの出会いが、そのあともずっと続くようなつながりになったらいいですね。 

食べることは生きること

農薬、遺伝子組み換え、食品添加物…食をとりまく環境は、子どもにとっても大人にとっても年々厳しい状況になっていますね。忙しい毎日の中でついつい手軽さを重視しがちな食ですが、自然の一部になって生きることとじっくり向き合うことのできる「じんぶん学校」では、余計なものがない分シンプルに大切なものが見えてきます。使用しているお米は大分の知り合いの農家が無農薬栽培したもので、栄養価を考えて5分づきにした胚芽精米です。また、それ以外の食材も多くは沖縄県産で、現地で栽培している野菜の他、森や海からいただく恵みも取り入れています。体にも心にも、自然にも優しい食を、みんなで実践します。そして、大切な食の締めくくりは、鶏の命をいただく体験です。命を奪う辛さや悲しみが、「おいしかった!」「ありがとう!」に変わり、命への感謝や優しさが子どもたちを満たしてくれますように。この体験が、たくさんの命によって自分の命が生かされていることを見つめ、それぞれにとって前を向いて生きる力となることを願っています。